珠海市
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珠海市
珠海市(しゅかいし)は中華人民共和国広東省南部の地級市。
マカオ特別行政区に隣接する経済特区である。
地理
省都広州の南西146キロ、珠江デルタ右岸に位置する。
南でマカオと接し、海岸線は690キロに及び、146の島を含む。
市内は行政的に香洲区、金湾区、斗門区に区分される。
マカオ区境の拱北近辺が一番の繁華街である。観光客も多い。
気候
気候類型 - 熱帯海洋性季風気候
- 年間平均気温 - 22.4℃
- 月間最高平均気温 - 28.6℃
- 月間最低平均気温 - 14.5℃
- 過去最高気温 - 38.5℃(1980年7月10日)
- 過去最低気温 - 2.5℃(1976年12月29日)
- 年間降水量 - 2700 mm
行政
中国本土から特別経済区である珠海市への入境は厳しく規制されていたが、
2007年現在においては、この第二国境は事実上廃止されている状況である。
経済
当市と同じく経済特区に指定された深圳市と比較すると、人口規模は10分の1程度であるため、商業・不動産業の発達は限定的であり、工場が密集する東莞市と比較すると工業化も限定的であり、広州市のような行政機能も存在していないなど周辺の大都市と比較すると地方都市としての雰囲気を残す都市となっている。
それでも最新の設備を揃えたキヤノン『佳能』のデジタルカメラ工場が立地し、
一方で大規模チェーンスーパーマーケット、『万佳』がある。
かつて北京にあり、アロー戦争で破壊された円明園がテーマパークとして開園しており、
大陸の団体旅行者がこの観劇を観に来ている。
珠海空港では、毎年夏に航空博覧会が開かれている。
所得水準
また、比較的豊かなカジノ街のマカオと隣接している影響で、
- 一人当たりのGDPは67591元(10000米ドル)で、
- 中国では高所得である。
1人当たりGDPを2015年までには人口規模12万人で12000元にし、
2020年までに人口規模28万人で20000元(30000米ドル)にする事を目指している。
つまり珠海市は先進国並みの水準になる事を目指している。