深圳市
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深圳市 (深セン市)
深圳市(しんしんし、しんせんし)は中華人民共和国広東省に位置する副省級市。
香港の新界と接し、経済特区に指定されている。
中国では、香港(23,125 ドル)・マカオに次いで所得が高い。
住民構成の特徴としては移民都市であることがあげられる。元来は宝安県として一集落に過ぎなかったものが、改革開放経済の過程で外部より労働人口が流入して都市が形成され、広東省でありながら広東語が使われる比率が極めて低い地域となっている。
誤読
本来の漢音では深圳の圳の字を「シン」と読む、深圳(しんしん)は正しい読み方ですが。
字に含まれる川(セン)からの類推で、この都市を「しんせん」と誤読されている。
地理
広東省の省都・広州市からほぼ南南東に位置し、珠江デルタ地域に含まれる。
九龍半島の西側付根部分に位置し、塩田港など巨大なコンテナ港湾を有する。
北は広東省東莞市と恵州市、南は特別行政区・香港と接する。
気候
中国の気候区分では亜熱帯海洋性気候に属する。
- 年間平均気温は摂氏22.3度、
- 過去最高気温は38.7度で、
- 過去最低気温は0.2度であった。
- 年間平均降水量は 1,924.7 ミリメートル。
- 年を通じて主に南東の風向きである。
行政区画
経済特区は市内の 391.71 平方キロメートルを占め、中国人でも入境許可が必要な地域となっている。近年はほぼ自由な通行が行われてはいるが、国家行事が行われる場合などは検査站で入境許可証や旅券の提示を求められることがある。
- 羅湖区 - 経済特区東部
- 福田区 - 経済特区中心部、市人民政府所在地
- 南山区 - 経済特区西部
- 塩田区 - 経済特区東部、1997年新設
- 宝安区 - 経済特区外、市北部。旧宝安県城所在
- 竜崗区 - 経済特区外、市東部
- 光明新区 - 経済特区外、2007年8月19日に宝安区から分割して成立
経済
中国本土の大都市の中では最も所得が高い。
1980年に経済特区に指定されて以来、莫大な外国投資を誘致し、製造業が発達しているが、
近年は情報通信産業やサービス業も急速に発展している。
深圳は香港と隣接している影響で中国国内では比較的に裕福であり、
- 一人当たりのGDPが10628ドル(約113万円)になったと発表した。
- 中国の都市で一人当たりGDPが1万ドルを突破したのは初めて
- 既に深圳に居住する香港人は6万1865人に上る。
- すでに輸出額では香港を抜き、上海に迫る。
- 1990年には深圳証券取引所が設置され、
- 上海証券取引所とともに外国人が投資できる株式(B株)を扱う。
香港に比べると物価が若干安いため、香港住民は隣接の羅湖区へショッピングに訪れることが多い。ただし、犯罪率が高いことでも知られる。
2006年、港湾コンテナ取扱量世界第4位と、急速に取扱量が増加している。
- 2006年港湾コンテナ取扱量世界第4位となった深セン。
- 2006年港湾コンテナ取扱量世界第1位はシンガポール港。
- 日本一の港湾コンテナ取扱量の東京港は世界第23位。
2010年3月にシティ・オブ・ロンドンが公表した金融センターランキングによると、
世界第9位の金融センターであり、アジアでは、香港、シンガポール、東京に次ぐ第4位である。
- アジア1位 香港
- アジア2位 シンガポール
- アジア3位 東京
- アジア4位 深圳