韶関市
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韶関市
韶関市(しょうかん-し)は中華人民共和国の広東省にある地級市。
地理
広東省の北部に位置し、
河源市、恵州市、広州市、清遠市、江西省贛州市、湖南省郴州市に接する。
広東の北門とも称され古来より北方地域と華南を連絡する交通の要衝であった。
京広線や京珠高速公路が市内を貫いており、南北を交通している。
韶関市は南嶺山脈の南麓にあり、地勢は山地・丘陵が主で、
水の浸食により多くの谷が造成されてきた。
市域内の主な山並みは東西方向に走っており、北から順に、
- 蔚嶺、
- 大庾嶺(だいゆれい)、
- 瑤山、
- 滑石山、
- 青雲山、
などがある。
各山系の間には多くの盆地があり、主要なものには
- 南雄盆地、
- 楽昌盆地、
- 韶関盆地、
- 翁源盆地、などがある。
市域内の最高峰は石坑崆で高さは1,902メートルであり、広東省の最高峰でもある。
韶関市区の北にある山脈の
- 多くの岩石は紅色で地層がはっきりとしており、
- 岩層の中には多くの古生物の化石が含まれている。
こうした地貌は、韶関市内の仁化県にある丹霞山の名をとり「丹霞地貌」と命名されており、
中国の南部を中心に広く見られる。
韶関の名の由来となった韶石山は、丹霞山の南に隣接している。
韶関市域内の最も重要な河川は珠江の支流、北江(韶関市区より北では「湞江」と呼ばれる)であり、市域内の全長は144キロメートルになる。
気候
韶関の気候は温暖湿潤で、
- 年平均気温は20度前後であり、
- 1月の気温がもっとも低く平均10度前後、
- 7月の気温がもっとも高く平均気温は30度に達する。
- 年降雨量は1,400-1,900ミリメートルで、
- 春夏の降雨量が大きく、秋冬の雨は少ない。
- 平均無霜期は310日だが、北部の山地では雪が降ることがある。
経済
改革開放政策とともに韶関も経済発展が進み、
- 2007年の地域総生産額は482.5億元、
- 成長率は14.9%と
- 全国平均以上の経済発展を実現している。
固定資産への投資額、金融残高もそれぞれ200億元を越えるなど、
今後も順調な経済発展を見込める情勢である。
韶関は広東省における重工業拠点とされ、
- 1950年代から70年代にかけては国家重点工業地域として開発が進み、
- 韶関鋼鉄廠、
- 韶関冶煉廠、
- 韶関挖掘機廠などの
基幹産業企業が設立され、韶関発展の基礎を築いた。
- 80年代以降の開発開放経済による更なる発展を見た韶関市は、
関東省北部の経済拠点を目標にした積極的な経済政策が実行されている。 - 現在は
- 鉱業、
- 各種金属材料、
- 建材を中心に、
- 機械製造、
- 石油化学鉱業を初め
- 軽工業なども
育成が行われ、 - 電子情報技術と
- 電気機械工業を一体化させ、
- また新素材の開発などのハイテク産業をも擁する
総合的な工業都市と成長している。
農業
また農業面でも気候や地勢に恵まれた結果、
農業従事者一人当たりの耕地面積は広東省トップとなっている。
また農業分野でのインフラ整備も積極的に行われ、
- 2007年の農業発展は6%(73.7億元)を記録し、
- 365.3万エーカーの農地を有している。
- また養鶏業や淡水魚の養殖業なども盛んである。
商業
商業分野では、
- 2007年の消費金額総計は196.6億元を記録し、
- 不動産業や通信業などで大きな発展を見せると同時に、
- 韶関を訪問する旅行者も858.8万人を記録するなど
- 旅行業も大いに発展している。
また税関統計によれば、
- 2007年の韶関からの貿易総額は12.9億ドルを記録すると共に、
- 海外からの投資金額も5.1億ドルに達している。
- 貿易品目としてはハイテク関連製品が3.1億ドルと全輸出額の58%を占め、
- 次いで各種工業製品、玩具などが主要品目としてあげられる。